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ガーバー流、事業計画書の作り方【起業する際に大切なコト】

2020年11月3日

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ハチ太
独立したいけど、具体的にどういったことを準備すればいいんだろう?
・準備したけどほんとにこれだけでよいか不安
・なにかぬけがないかな?
・成功できるか不安

こんな疑問にお答えします。

 

本記事の内容

・独立の際に必要な事項とは?
・起業に必要な16の質問とは?

みなさま独立に不安を抱えていませんか?
私自身も不安で様々なことを調べたりしています。
それこそ事業計画の作成方法・営業の仕方・広告の打ち方・メルマガ・武器になるものなどを整理していっております。
起業して失敗する人のほとんどが、経営について勉強していないことが原因と本書では指摘しています。税理士もしかりです。
理想的な経営者は、「起業家・マネージャー・職人」の3つの人格を併せ持つことで必要とのことです。
ただし一人でそれをこなすことは不可能であるため、著者のガーバー自体が最も大事な人格としたのが起業家の人格です。
起業家の人格とは「全体を俯瞰する力」です。
本書は知識以上に必要なものがあると考えさせられる書籍でしたのでご紹介します。

この書籍で全世界で120万分以上のベストセラーにもなっており、500社のCEOが推薦する書籍で「7つの習慣」「ビジョナリーカンパニー」を抑え、
ナンバーワンを獲得しているとのことです。
これを読んで不安な気持ちや、起業が成功するように役立つようになればと思います。

✓check起業を考えられている方は、まず書籍を読んで勉強するとよいでしょう。
今回ご紹介するのはこちらの書籍になります。本書は3つの視点から合計16の質問に答える形式の書籍となっております。
実際に読んで自分で質問を答えることがすごく楽しく、わくわくしながら答えることができました。新しく起業する人はぜひ本書を手に取って16の質問に答えてみてください。

本記事を読むと、起業に必要なことがわかるようになります。
全部の内容を書くのは分量が多いので、特にこれが私の中で大事だったというものを抜粋しますので、ご了承ください。

それでは、さっそく本文へいきましょう。


事業理念について5つの質問

  • 現代の社会においてあなたが一番解決しないといけないと思っている問題は何ですか?
  • なぜその問題を解決したいのですか?
  • どうやってその問題を解決するのですか?
  • 事業理念をまとめる

正しい事業理念=心の底から大切だと思える事業理念にたどり着くための質問になります。
コツはあまり考えすぎず、時間をかけずに書くことです。

現代の社会においてあなたが一番解決しないといけないと思っている問題は何ですか?

真の成功をつかむ起業家はインパーソナルドリームで動く

この質問であなたの社会に対する問題意識を問うています。
真の成功をつかむ偉大な起業家は、みなインパーソナルドリームで動くからです。
インパーソナルドリームとは、自分の個人的な夢ではなく、ほかの誰かのための夢です。あなたやあなたの周りの人以外の夢で、その人たちの人生をよりよく変えることです。

ステップ1:まずは現在の社会における問題を思いつくまま列挙しましょう まず20個書き出してみてください。

ステップ2:20個の中から直感であなたが一番解決しなくてはいけないと思っている問題に丸をつけましょう。

なぜその問題を解決したいのですか?

明確な理由はやり遂げる原動力になる

先ほど選んだ問題について、なぜそれを解決したいと思ったのかの理由を考えてみましょう。
なぜ?はすごく重要です。サイモンシネック氏も言っています。
サイモンシネックって誰だと思われた方はWHYから始めよをご覧ください。
私が人生で何度も読み返すべきだと思っている書籍の一つになります。また改めてブログにまとめたいと思います。

✓check
経営者様はぜひ必見です。なぜなのかを追求してそれを顧客に説明する。なぜこの仕事をしているのか?なぜ私はこういう考えに至ったか見えないパーソナルな部分を伝える必要性を本書では教えてくれます。人を動かすにはwhy?がすごく大事です。芯の部分ですね。今回の記事で言うと、事業理念をお客様にちゃんと伝える必要があるということです。

なかなか出てこない場合は、自分の経験を振り返ってみましょう!とにかく思いついたことを記載すれば大丈夫です。

どうやってその問題を解決したいのですか?

あなた自身が解決する必要はない

問題の解決方法を書き出してみましょう!
解決自体はあなた自身が解決する必要は全くありません。自分で解決できない問題は解決できる人を紹介すればよいだけの話です。
その問題を解決するにはどういったことが必要か?どうすればその問題を解決できるか?を考えてください。

事業理念をまとめる

事業理念を完成させましょう

上記の質問に答えた分をもとに、以下に従った文章にしてみましょう。(※一部を抜粋していますのでご了承ください)
1問題提起
2解決策を示す
3行動を呼びかける

私の事業理念は以下の通りとなりました。

日本の中小企業の数は99.7%です。
近年、少子高齢化社会などの影響で、人口減少し将来的には特定業種を除き、需要がどんどん減るのは目に見えております。
中小企業の業績が悪くなるとそこで働く社長や、従業員その家族の生活にかかわってきます。
さらに言うと国の税金収入も減少してしまい、結果として日本全体が衰退するのではないでしょうか。
私自身、業績が悪化した会社が倒産するケースを見てきました。
社長はもちろん、社長の家族やそこで働く従業員・その家族も職を失うことで不幸になることも知っています。
そういった状況を防ぐためには、企業の業績が悪くなっている原因を見つけ解消する必要があります。
コンサル塾で培った方法により利益が出る体質を構築する方法で、業績が悪くならない企業体質を作ります。
具体的には以下の方法により解決します
① 問題となっている課題を出す
② 出した課題のうち、優先順位を決める
③ 実際に解決を行う
④ ①~③を繰り返す
中小企業の業績が良くなれば、日本の経済も潤い、社長は働く従業員やその家族が幸せになるのではないでしょうか?
また変化に強くなれば、絶えず考えて課題を抽出し行動に移すことができるようになり、将来を見据えた計画を行うことができるようになります。
社会に貢献する、税金を支払うことで世の中にお金が回り、社長・従業員・取引先など回りまわって日本が豊かになります。
日本をより良くするため、自身をより良くするため一緒に繁栄の道を歩みましょう!

市場分析についての6つの質問

  • あなたの商品・サービスを購入したいと思っている人はどんな人ですか?
  • 競合となる他社のサービス・商品は何ですか?
  • 特徴を一言で言うと

あなたの商品・サービスを購入したいと思っている人はどんな人ですか?

ペルソナを設定しましょう

どのような問題を抱えている人に対して、どのような解決手段を提供しますか?
<セグメント>
1【人口統計等】年齢・雇用状況・居住地域・性別・学歴・人種・婚姻区分・収入に分けて判断
2【商圏】店舗や事務所からの距離
3【心理学的属性】質より量・高いより安い・
具体的な絞り込みが必要です、絞り込みをしないと誰にも刺さらないものになります。具体的に思い浮かぶ身近な人をイメージしましょう。

設定ができれば、具体的にどのような商品・サービスを提供すればよいか見えてくると思います。

競合となる他社のサービス・商品は何ですか?

具体的な競合他社のサービス・商品を書き出してみましょう

競合他社とは、同じ顧客を取り合う会社のことです。
同業種、同業態の会社が同じ顧客を取り合う会社とは限りません。カテゴリーが同じなら取り合う可能性もあります。
例えば、家族で飲食というくくりであれば、ファミリーレストランと宅配業者
高級レストランとファミリーレストランとでは飲食というカテゴリーでは同じですが、高級レストランがファミリー層をターゲットにしていない場合は、競合相手になりません。
具体的な競合他社を書き出してみましょう。
その競合他社がどういったサービスを行っているのか?顧客のどういったニーズに訴求しているのかを確認しましょう。
各社の強みなどを確認すれば、おのずと自社のポジショニングをどうするかも見えてきます。

特徴を一言で言うと

自身のUSPを考えましょう!

同業他社より有利なポジションを探す必要があります。
ポジショニングとは、売れる戦場を探すことです。競合と同じ土俵で戦った場合に差別化が図れない可能性があります。
その時は独自のポジショニングを作ることによって、競合他社と差別化が図れ、有利になります。
「他の誰もやっていなくて真似できない」が理想のポジションです。
そのポジショニングを一言で伝えるならどのような言葉になりますか?

所属税理士
私は悩み解決型売上アップ税理士です!

財務について5つの質問

  • 会社の固定費はいくらですか?
  • いくらで販売しますか?
  • 損益分岐点売上高はいくらですか?
  • 理想とする売上高はいくらですか?

会社の固定費はいくら?

事業に必要な固定費はいくらですか?

売上から経費を引いたものが利益のため、売上を上げるか、経費を下げるかで利益を最大にできるようにします。
その中で、事業に必要な固定費は何なのか?どれくらいあるのかを見積もっていきましょう!
最大限押さえたほうが良いです。

・人件費
・事務所家賃
・公共料金
・店舗内装工事
・パソコン、システム代
・車の維持費
・保険料
・備品関係(コピー機、机、棚)
・電話設置料

洗い出せたら、年間どれぐらいかかるか具体的な金額を記入していきましょう。
売上がゼロでも必ず払わなくてはいけない費用はいくらあるか?
削減できる費用はないか?などを何度も確認してチェックしましょう。

いくらで販売しますか?

値決めはズバリ顧客に直接聞きましょう!

価格の決め方は、書籍の記事【絶対儲かる「値上げ」の仕組み、教えます】にも書いていますので、よければご覧ください。

ステップ1:競合他社との価格と比較して決める
メリット・・・・世間相場から大きく外れることがない
デメリット・・・価格競争に巻き込まれる
ステップ2:コストに利益を上乗せして価格を決める
メリット・・・・確実に利益を得られる。
デメリット・・・社内での資材調達力等に左右され、
世間相場と乖離する可能性がある
ステップ3:顧客に直接聞く
メリット・・・・一番確実
デメリット・・・聞く必要がある(聞き方にポイントあり!)

顧客に聞くのが一番ですね。じゃあどうやって聞くのか?
4つ確認します

1.この商品が「これは安い」と感じ始める金額はいくらですか?
2.この商品が「高井が購入する価値がある」と感じる金額はいくらですか?
3.この商品が「購入するには高すぎる」と感じる金額はいくらですか?
4.この商品が「安すぎる」と感じる金額はいくらですか?

4つの金額を聞くことで正直な意見が出やすいのでぜひ試してみてください!

損益分岐点売上高はいくらですか?

損益分岐点を確認しましょう!

損益分岐点とは、固定費を回収できる売上高になります。つまり必要最低限の売上目標になります。

損益分岐点を出すにはまず費用を変動費と固定費に分ける必要があります。
簡単に言い切るならば、変動費とは売上の販売量に比例して変動する費用を言います。
具体的には:仕入・外注費・運送費・出店手数料・など
固定費とは、販売量に関係なく発生する費用と言います。
具体的には:人件費・家賃・保険料

例えば
卸売業を営む場合、売上800万円に対して仕入が350万円 販売のための運送費が50万円
人件費が130万円 家賃が20万円

変動費は400万円(350万円+50万円)
固定費は150万円(130万円+20万円)

まず変動費率を出します。 400万円/800万円=50%
貢献利益率を出します 1-50%=50%
固定費を貢献利益率で割ります   150万円/50%=300万円

300万円の利益を出せば収支がトントンになります。
この売り上げを超えると利益が出るようになります。

理想とする売上高はいくらですか?

目標売上を決めて目標に向けて行動しましょう
・お金が儲かったらやりたい夢は何でしょうか? いくらあればその夢がかないますか?
・成功した!と思える売上はどのくらいでしょうか?
・事業を通じで顧客に自社の商品や、サービスを何人に伝えたいですか?

目標売上又は目標利益を決めることで、達成できたかどうかの振り返りが行うことができるようになります。
それができるようになれば、上手くいったこと、上手くいかなかったことが明らかになるので、新たな手を打つことができるようになるので、目標を作る必要があります。
経営計画書を作ることで、来年や5年後などどういった会社にしたいのかなどを明確にすると、それを実現するための手立てを考えれるようになり、実際に実現が可能になります。計画書を作らない場合はそのあたりがあいまいで、行き当たりばったりの経営になることも多分にありますので、ご注意ください。

まとめ

✓checkいかがでしたでしょうか?起業のために質問に答えたくてうずうずしてきませんか?
ぜひ本書をお手に取っていただければと思います。

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